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Vol.3 対談:荒木一三(テクニシャン)&中澤 智(エンジニア)  2/3
後藤  話は変わりますが、今後僕は何を直せば良いですかね?(笑)

左:エンジニアの中澤 智さん / 右:荒木 一三さん

荒木  何言ってるんですかぁ!いや、僕らがいつも言ってることなんですけども、もうそこにいる全てが "後藤次利" なんですよ。直してもらっちゃ困ります。手も指も全部が楽器の一部ですし。
後藤  でも僕なんか何の説明も出来ないけどね。回路もさっぱり分かんないし、そもそも覚えようとしてないからね。
荒木  はい。(笑)長い付き合いなんで今だと何かあったとき、言わんとしていることがなんとなく分かるんですよ。こういうのが気持ち良いんだろうなとか。先に音源聴かせていただいて楽器選ぶときとか、「これ選ぶだろうな」っていうの外さないですからね。弾いたときに気持ちが良いとかってのは重要だと思うので、分かるようになりました。
後藤  かなり頼りにしてます。
荒木  でもたまに予想とは全然違うアプローチとかしてくることがあるんで楽しいです。「あ!こうきたか!」っていう感覚大好きなんで。
周りのスタッフもでしょうけれど、後藤さんの頭の音1つにみんなが頼ってるっというか、期待というか・・・そういうのを見てて感じるんで楽しいです。僕は楽器の面だけですけど、そこに参加しているっていうのは嬉しいことですね。いっぱい楽器用意するのとかだけでも。その楽器から音が鳴るんで。
後藤  で、中澤さんはどうなのよ?
荒木  出てきた音の後は中澤さんですからね。(笑)
中澤  僕は荒木さんが来て頂けるようになってからはかなりやりやすくなりましたね!ベースって何か難しいんですよね?表現的にはギターと違ってもっとベーシックなものだと思うので、LOWの部分って、はっきり言ってこっちじゃいくらいじくってもあんま変わんないんですよ。荒木さんがいると、フレットレスに合う感じだとかいろいろ楽器側で瞬時に用意してくれるんで。それにマイクの選択とか、中の回路のこととかも全部荒木さんに聞いてやるとだんだん見えてくるんですよ。
後藤  ふーん。
中澤  たまに後藤さんが弾いた後、何をどうしたらいいのか指示出来ないときとかあるんですけど、そんな時も荒木さんと話すと「じゃあ、こうしよう」ってのがどんどん出てくるので、楽器があまりよく分からない自分としてはかなり勉強になります。
後藤  今、中澤もインディーズとかのバンドもやってるんだよね?
中澤  はい。やってます。
後籐  そういうときはどういった風にベース録ってんの?
中澤  基本的にはテクニシャンとかいないんで本人がやるんですけど、さっき荒木さんも言ってたようにアンプはもちろん、楽器借りてきて、コンパクトエフェクターも何も無いって状態なわけですよ。楽器の調整も出来ないんで引き手のテクの問題もありますが、僕ももう少し楽器のことが分かれば音も随分変わるんでしょう・・・だから荒木さんは本当に勉強になるんです。一度来てもらいたいくらいです。そうしたらこっちも録りやすくなるし、若いミュージシャンにとってみたら世界観変わるくらいの衝撃だと思うんです。
後藤  楽器の調節が出来てないんだ・・・。
中澤  出来てないというか、やり方が分かんないみたいです。オクターブもまったく合ってない。
後藤  でもおかしいよね?もちろん僕だって始めは荒木さんのような存在はいなかったし、みんな自分で出来てたよな?
荒木  うーん。僕が思うには、やっぱみんな楽器が好きじゃないんじゃないかなぁ?って考えちゃいますね。
後藤  俺もそう思ったんだよね。
荒木  だから練習も「ホントしたの?」みたいな。
中澤  そういう状況なんですよ。弦が腐ってるとか!
自分のアルバム出すってときに腐った弦弾いて、それを自分の音として発表するなんて考えられない。


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