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do not disturbの曲についてのコメントと使用ベースの解説をしてみますね。

2003年の1月にレコーディングを始めた訳ですが、この曲は確か1月に作曲しましたね。まだどの様なアルバムになるか全容は見えてない時期でした、おそらくハードな曲が多くなる気がしていて、楽に聴ける曲も欲しくなるのでは、と考えて作ったのですね。当初は僕なりの、まあリゾート感覚のする様な曲だったのですが、最終的には曲も分断された状態で聴いてもらう形になりましたね。メロディーはシンセサイザーのベースです。バッキングベースはスペクターです。他の曲でも使用してますが、ガットギターはこのアルバムの為に購入しました。僕のベースの調整をお願いしている荒木一三氏にお願いして、探してきてもらいました。僕の幼い頃に家にナイロン弦のボロボロのギターが転がっていた記憶はありますが、自分でガットギターを買ったのは初めてです。どちらかというと専門的なことはわかりませんが、スパニッシュ系のタイプに見えますね。スタジオでエンジニアの神部氏と仮のMIX DOWNをしていた時に彼が音をかなりいじって楽しんでいたのですね。それを聴いてて、その時にアナログレコード的なイメージは浮かんだのですが、曲を切ることになったのは最後の詰めの時期でしたね。続きはepilogueのときに話しましょう。
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さてアルバムのタイトル曲ですね。この曲はアルバムの中で最後に作曲した曲なのですね。確か6月位かな?全部で15曲程用意してたのですが、何かまだ作り足りない気がしてMACに向かっていた時に浮かんだのです。アルバムタイトルは春位から[do not disturb]に決めていたのですが、その言葉に似合う曲が出来てなかったのも、追加で録音した理由のひとつですね。ベースはシンセサイザーとバスカリーノです。渋谷の楽器shopでブラブラしているときにCDのDJ用ターンテーブルの様なのを見て何かに使えるかな?と買ったのですが、この曲のベースソロをCDRに焼いて、それをその機械に入れて回転がゆるんだ感じを出すのに使ってますね。MACで作ったオーディオデータを僕の段階でかなり切っていじっていたので、エンジニアの人はやりにくかったのかな?この話、用語がわからない人もいるよね?ごめん。MIXはgymでもお世話になっている松本氏にお願いしたのですが、緊張感のあるスタート部分の音作りは流石ですね。マスタリングというCDになる前の最終作業があるのですが、1曲目が終わってこの曲に入る間髪入れないタイミングは、その時にマスタリングエンジニアの小鐵氏にリクエストしてやって頂きました。
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この曲の原形はあまり覚えてない程、音をいじっていくうちに姿を変えていった曲ですね。多分sIイントロのギターを入れた段階で方向が決まりましたね。荒木氏のストラトキャスターを借りて録音しました。イントロはどうチューニングしたか覚えていませんが、オープンチューニングにしましたね。僕がギターを持つとどうしても高校時代に好きだった、あの頃のRockの匂いが弾きたくなるんですね。ベースマガジンのインタビューの時に石原編集長が、この曲の70年代前後のRockテイストが僕のイメージからは浮かばなかったとおっしゃってましたが、ギター小僧時代に夢中だった音楽は抜けないものですね。ベースはギブソンSGかスペクターか迷いました。イメージはSGだったのですが、音像の抜け具合からスペクターの高音域を絞って弾きました。「you can」という言葉はスタジオでSYNさんと話しているうちに決まりましたね。かけ声は僕とSYNさんでやってます。
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この曲と[the prophet]の2曲を持って1月にスタジオにこもったのがレコーディングの始まりでした。まだこの段階では久々のソロを作りたい意思はあっても、まだ現実的なプランは何もなく、とにかく好きな様にスタジオにこもってみようとの思いだけでした。ワンコードで簡単なベースのリフだけ決めて、自由に描いてみようと思い、始めにスタジオに持ち込んだ音はシンセサイザーのギターと打ち込みの打楽器系だけでしたね。ベースは色々な音色が入ってますが、スペクターとバスカリーノだけです。ソロがワウの様なフィルターを変化させた音になっているのは、弾いた後で神部氏がエフェクトしたものです。「humanize」という言葉は僕の使用しているミュージックソフトの項目にあったのを見てイメージしました。SYNさんにすぐにスタジオに来てもらい、その場でフレーズを考えてもらい即日仕上げでvocalを録音しました。その日の終わりに仮MIXをしてMDでもらって帰るのが、スタジオ生活の毎度の作業と日課なのですが、神部氏の音作りとバランスを聴いて、これから始まるソロレコーディングのメインエンジニアになってもらおうと決めました。彼はまだ24才なのです。これからどんどん頭角をあらわす人物だと思います。
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この曲もデモの段階で作った曲を車で何度も聴くうちに、ソロのパートの雰囲気だけ気に入って、後の部分は総入れ替えで作り直した曲です。ベースはバスカリーノで基本を弾いてソロはプレシジョンのフレットレスで弾いてます。これは今回購入した楽器ですが、やはり楽器選びは荒木氏の出番なのですね。過去自分で選んで買った楽器の成功打率は7割位で、失敗もあるんですよね。大体店頭で弾いても、スタジオに持ち込んでもすぐには全てはわからないものですよね?もちろん直感はあるけど、外れることありますからね。で、このプレシジョンは改造したんです。それはまた荒木氏にも別コーナーで登場していただき楽器の説明をしてもらいましょう。ソロのパートは始めに打ち込みで基本ラインは考えていたのですが、いざスタジオでベースを持つとシンセサイザーで考えていたラインとは別のラインになりました。サウンドシティースタジオの大きいスピーカーで爆音で聴いていると、気持ちよくて気分が高揚し、頭で考えていたフレーズは飛んでしまいましたね。
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この曲は多くの人が聴いたとたん「えっ?」という表情になりますね。1995年から7年間日本テレビ系全国ネット「きょうの出来事」のオープニングで流れていた曲です。始めの1ヶ月位は名前も画面に出ていたのですが、僕がやっていたのはほとんどの人が知らなかった様です。実際には数十秒しか曲としてはなかったので、ヘッドラインで使っていた曲と合わせて1曲に仕上げました。18年前のアルバムに入っていた[urgent]も番組の中で使っていただきましたし、天気コーナーの曲もやったり、僕自身ニュース番組の音楽は初めてでしたからかなり興味深い仕事でしたね。自分でも気に入っていたので、いつかフルサイズでやってみたいとの思いがずっとありましたから、やっと出来たという感が強いですね。ベースはシンプルにスペクターだけで弾いてます。スタート当時のキャスターは櫻井良子さんでしたね。初めの数ヶ月はエンディングで櫻井良子さんがコメントを話しているバックでヴォーカル曲を流すということで、オリジナル曲を作りアンルイスさんに唄っていただき、次は中森明菜さんに唄っていただきました。番組リニューアルの時には記者会見もしたりと、何かと思い出深い仕事でしたし、楽曲でした。
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アルバムの中でボイスは多用していますが、いわゆるボーカルものの唄としてメロディーのある曲を、やりたいと思って作った曲です。イントロ、間奏、エンディングはベースソロと初めから決めていましたね。ベーシックはスペクターで、ソロはプレシジョンフレットレスです。打ち込み段階にシンセベースでフレーズを決めました。で、スタジオでそれを聴きながら、オクターブユニゾンで弾きましたね。ギターもアコースティックやエレキといくつかダビングしてます。(ところで、今ふと文字を打ってて感じたのですが、今の若い人達もエレクトリックギターを「エレキ」と言うのかなー? 僕が中学生の頃一大ブームで電気ギターとかエレキギターとか言い始めたんだと思うけど、「エレキ」ってエレキテルの略でしょ?違うかなー? そうだとしたら凄いよね?)
曲を作った時点ではサビのメロディーラインは確定していなくて、最終的にはボーカル録音の時に決定しました。このフレットレスのシンセベースとの使い方、は僕の中では初めての手法でかなり気に入ってます。
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これはジャンケンの意味ですが、はじめはワンコードで演奏だけでやっていたのですが、何かポイントにボイスを入れたくなり、スタジオにいたSYNさんと言葉遊びで何か入れようということになり「s.p.s.」になったのです。sはシザース、pはペーパー、sはストーンですが、最後のsはROCKの岩のrを使う所もあるようですね。確かに日本でも地域によって微妙に違う遊びや習慣や言葉はありますからね。余談はさておき、まだ漠然とした状態でスタジオにデータを持ち込み、まずベースを仮で入れてみようと思ったのでした。いつも必ず曲ごとに弦は新しいのに交換するのですが、このときは仮であるし、新品が無かったので張りっぱなしの、あまり音の抜けの良くない状態のスペクターで弾きました。いつもはアンプを通してスピーカーの音を録音するのですが、このときはアンプも無かったのでラインで録音したんですね。演奏もテイクワンの一度だけで、とりあえずOKにしておいたんです。で、ダビングを色々やっていざベースの本番になったら、音は新しい弦だし良いのですが、自分の演奏が何か雰囲気が出ないんですね。仮で弾いたテイクを超えられないんです。で、荒木氏に相談して仮で弾いた音をベースアンプに通して音圧を出しEQして別のトラックに録音したんです。さすが荒木氏、音を生き返らせてくれました!デモテープやガイドで弾いたり唄ったりしたものが、本番のテイクで超えられないことってよくありますよね? 音楽は生き物ですね。
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[humanize]のときも書きましたが、この2曲がアルバムスタートのきっかけとなったんです。ベースのリフでテーマ部分を作りたいと考え作曲しました。ベースの音も変化している部分もありますが、スペクターでやってます。エフェクトは神部氏の技です。一部シンセベースも使用してますね。そして後半のちょっとトリッキーな部分では、大阪のOSMという専門学校のクラフトチームが作ってくれたベースも使用しています。2台あるのですが、いずれ楽器紹介のコーナーで披露しますね。僕が思う自分らしい曲になったかな?という印象を持っている曲ですね。HMVのインストアライブでも演奏しましたが、弾いてて結構乗るんですね。そのとき一緒にプレイしてくれたドラムの江口氏もそう言ってくれてましたね。
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この曲もスペクターとプレシジョンのフレットレスですね。全体の音質がアルバムの中でも気に入っている曲です。ピアノを弾いてて始めのコード進行が浮かんで、そこから展開していった曲です。SYNさんにボイスをお願いしたのですが、かなり言葉数が多く苦労していましたね。プレシジョンのフレットレスを購入して間もなく弾いたので、簡単なフレーズですが、ピッチ感をコントロールするのに、ちょっと手間取りましたね。マスタリングでもエンジニアの小鐵氏がバランス取りやすいと、おっしゃっていて一番時間がかからなかった曲ですね。
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分断された残りのパートですね。アナログのターンテーブルの回転が復活して始まるのは神部氏の技です。この曲は後日分断されない普通の曲としても一応、作ってキープしてあるのです。いつか何かの機会で出せたらいいですね。
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まあざっと曲紹介をさせてもらいましたが、18年振りとなると、色々トライしたくなることが多くて困りましたね。4曲程はストックになってしまいましたね。
ジャケットの絵は、以前から木梨憲武氏の個展等を見て、木梨作品のファンだったのです。で、是非描いて欲しくて電話したところ、丁度個展が一段落して新作に取りかかっているときで、僕の「do not disturb」というコンセプトと木梨氏の新作の「sando[産道]」というコンセプトが合致するのでは、ということになり忙しい中、急いで仕上げていただいた作品です。夜遅く描き上がった作品を抱え、僕の事務所に届けてくれました。憲ちゃんらしい行動ですね。30cm×60cmの板に描かれています。
また、ライナーノーツは浅川マキさんに書いていただきました。マキさんとの接点は20年以上前になりますね。確か、つのだ☆ひろ氏の紹介で池袋の文芸坐でベースを弾いたときからだったと思います。アルバムにも参加したり、やはり思い出深いのは京大西部講堂で数日間公演をやったときのことですね。詳しくはいずれGOTOヒストリーで。僕の事務所で深夜まだサンプルも出来てない頃に聴いてもらったんです。そして後日FAXが事務所に届いたんです。深夜ほとんど会話も無く煙草のけむりと、コーヒーの香りだけが漂う中に[do not disturb]だけが流れていました。20年以上とは言ってもブランクは相当ある関係で、一度話したらまた数年音信不通の間柄なんですね。でも以前のソニー時代の最初のアルバムの時もそうでしたし、今回も何故かすぐに音源を聴いてもらいたいと僕が思ってしまう人なんです。素敵な文嬉しく思っています。
2004年は新作作りに早速入ります! |
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